大塚家具のお家騒動と拡大するニトリとの業績格差


 大塚家具の父娘バトルが激しくなっています。

 娘の大塚久美子氏が父、大塚勝久氏の創業した大塚家具に入社したのは1994年のことでしたが、後に退社して自身が設立したコンサルティング会社の経営にあたっていました。

 一度、外部に出た久美子氏が大塚家具に呼び戻されたのは2009年。その背景にあったのは同社で2007年に起きた同社役員によるインサイダー事件による混乱でした。

 招かれて大塚家具に復帰したはずの久美子氏と勝久氏の経営権をめぐるバトルは、ちょっとややこしいので年表にしておきます。

1994年4月 大塚久美子氏、大塚家具入社。96年に取締役就任
2004年3月 久美子氏、取締役辞任
2009年3月 大塚久美子氏社長就任
大塚勝久社長は会長に
2014年7月 久美子社長解任、取締役降格
勝久会長が会長兼社長に
2015年1月 久美子氏社長復帰
勝久氏は会長に
2015年2月 13日、赤字決算を理由に取締役会で勝久会長の退任を決定
17日、大塚家具が勝久氏が自身の再任と久美子社長の退任を求める株主提案をしていたと発表

 こんなにこじれた背景として指摘されているのは、経営方針の対立です。昨日発表された中期経営計画にはそれがよく表れています。要は久美子社長は過去のビジネスモデルを変革しようとし、それをつくって会社を成長させた勝久会長は反発しているわけです。

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 (出典:大塚家具 中期経営計画

 なぜビジネスモデル変革が争いになるのか。大塚家具の業界内での位置を確認するために国内家具業界一位のニトリと大塚家具の売上高推移を比べてみると、これはかなり危機感を持たざるを得ない状況です。

 骨肉の争いにはさまざまな要因がからんでいるのでしょうが、競合に大きく差をつけられたうえ、イケアというニトリより一ケタ売上高が大きい家具の世界のガリバーが日本市場に浸透しつつあるという競争環境の変化が、経営方針をめぐる父娘バトルの根底にあるのだと思います。

 だったらますます父娘ゲンカなんかしている場合じゃないだろ、という話はさておき。

 (参考:日経新聞 相いれぬ父娘 大塚家具、泥沼化する「お家騒動」


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