すっかり失念していたのですがドコモスマホの2年契約が4月までで、5月末が解約料なしで他社に乗り換えられる期限でした。よく指摘されることではありますが、解約料なしでキャリアの解約できるのが25か月目だけってなんだろね、通知も来ないし。
そういえば割引期間も終わるし料金はどうなっているのかなと確認してみると、これまでの月々5000円前後からいきなり8000円台へコストアップ! マジすか!? 使い方は何も変わらないのに?
ドコモには2年間お世話になりましたが料金や契約の納得性が低い、ということで最近よく耳にするMVNOとか格安スマホと呼ばれているものを検討することにしました。ただし気が付いたのが5月30日だったので、解約料なしで他社に乗り換えるにはあと1日で乗り換えなければなりません。そもそもIT音痴なのでMVNO自体よくわかっていない。
というわけで、まずはMVNOから調べてみました。
◎MVNOとは? SIMフリー端末とは?
MVNOとは…
携帯電話などの無線通信インフラを自社で持たずに、他社のインフラを借りて音声通信やデータ通信のサービスを提供する事業者。
(出典:OCN MVNOとは?)
MVNOのメリット
○料金が安い
○キャリアに比べ契約が柔軟
○選択肢が多種多様
MVNOのデメリット
●キャリアメールが使えなくなる
●初期費用の高さ(SIMフリー端末が別途必要)
●知識が若干必要になる場合も。相性が悪い組み合わせに注意
●公称値を鵜呑みにできない
(出典:MVNO(格安SIM)を使い始めて2ヶ月経ったので、メリットと注意点についてまとめます)
SIMフリー端末とは…
電話番号など固有の識別情報が記載されたICカードをSIMカードといい、これを端末のスロットに差し込むことで音声通話やデータ通信が可能になる。国内キャリアが販売するスマホに差し込まれたSIMカードにはロック(キャリアや機種ごとの制限)がかかっていたが、このロックが解除されているのがSIMフリー端末。
(参考:OCN SIMフリーとは?)
要するに、スマホ端末にロックかけたSIMカードをセットにして販売し、勝手に端末変えられないようにしていたのが従来のキャリアのビジネスだったわけですね。それに対してロックのかかっていないSIMフリーカードを販売し、端末は自分で用意してセットしてね、というのがMVNOのビジネスであると。
メリット・デメリットを検討してみると、MVNOで問題はなさそうです。上記に挙げられていませんが、音声通話をたくさんする人はキャリアの割引がきかなくなる問題も出てくるようですが、私は通話はほとんど着信のみなのでこれもノー問題です。
◎MVNOを利用者の満足度で比較選択
では、実際に購入するにはどうすればよいのか。大ざっぱな流れとしてはまず自分の使用スタイルを念頭に置いてMVNO業者とプランを選び、SIMカードを購入し、端末を用意してセッティングすることになります。
自分のスマホの使い方を確認してみると…
○電話は基本的に受信だけ。発信はめったにしない。
○月々のデータ通信量はだいたい5G以下。
○主な用途としてはメール、SNS、デザリング。
○乗り換えにあたってはMNP(番号ポータビリティ)必須。
次に、どのMVNO事業者を選択すべきか。MVNOは新規参入や新サービス、新プランの導入が相次いでおり、どの会社を選ぶべきかちょっとよくわかりません。そこでMVNO事業者の顧客満足度比較がないかと思って探したら、MMD研究所の記事中にありました。
(出典:MMD研究所 格安スマホ利用者の満足度、61.2%が「満足」と回答、格安スマホサービス別では、IIJ mio利用者の満足度が最も高く70.8%)
このグラフを見ると、IIJmioかOCNモバイルONEがよさそうです。
月額料金 | 初期費用 | データ量 | 通信速度 | |
IIJmioライトスタートプラン(音声通話) | 2397円 | 3240円 | 5GB | 225Mbps |
OCN モバイル ONE(5GB/月・音声通話) | 2322円 | 3240円 | 5GB | 150Mbps |
この2社に絞ってプランを比較してみると、音声通話つきでデータ通信量が5GB以下という私の用途に合うのは「ライトスタートプラン 音声通話みおふぉん(5GB)」か、「OCN モバイル ONE(5GB/月・音声通話)」。料金はモバイルONEのほうが75円安いですが、通信速度が上だったのでIIJmioを選択することにしました。
端末はどうするか。IIJmioの場合、ドコモの端末ならわざわざ新しいスマホを購入しなくてもSIMカードを差し替えればそのまま使えるようです。ただ、私の使用していた端末だとデザリングはできないそうなので、やはり新しい機種を購入する必要があります。
価格コムのスマホランキングでは、SIMフリー端末で人気があるのはASUSのZenFone2。メモリ2GBモデルだと価格は3万8000円程度。2年使用すると考えれば毎月1583円ですからコストパフォーマンスは悪くありません。メーカーも台湾ですし。
そしてSIMカードと端末の購入ですが、通販や量販店でSIMパッケージを購入するのが一般的なようですが、私は開通手続きやらMNP(番号ポータビリティ)やらが面倒くさいので、ビックカメラの一部店舗に設置されている「BIC SIMカウンター」に行くことにしました。ここではIIJmioの音声通話対応SIMとMNPの契約手続きが即日完了できます。
必要なものは本人確認書類とクレジットカード、メールアドレス。そして番号を他社から乗り換えるMNPの場合はMNP予約番号。
カウンターは日曜日の夕方なのでそこそこ混雑しており、私が行ったときは20分ほど待ちました。購入する端末を確認したうえで、必要な手続きを行って契約申込み。引き渡しはおよそ30分後ということで、喫茶店でしばらく時間をつぶしてから新規スマホゲットとなりました。
月額料金とスマホ代を24か月で割った金額を合わせると約4000円。ドコモでそのまま契約すると毎月およそ8000円ですから、計算上は毎月4000円、2年間で9万6000円お得になったわけですが、さてさて。もう少し詳しく調べればもっとよいプランはあったのかもしれませんが、1日でさくっと乗り換えるならこんなもんかと。
まだ2日しか使用していませんが、いまのところ通信に関してまったく問題なく、ZenFone2も使い勝手がよく快適です。ただ、なんで3大キャリアからMVNOにすると大幅に安くなるのかはいまいちよくわからないまま。そのうち、またレポートするかもしれません。
3代(糞)キャリアと比べMVNOの料金が安価なのは、
各キャリアのショップ関連費(土地代、ウワモノ代、人件費)に加え、
TVを見れば各キャリアがバシバシド派手な広告を打っており、
多額の費用が発生しておりますから、その分を利用者に
転嫁している為ではないでしょうか。私見ですが。