茨城を代表するレトロ系カフェ、サザコーヒー本店で「徳川将軍珈琲」を飲んできた

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 先日、仕事で「サザコーヒー」の本店がある茨城県のひたちなか市へ行く機会があり、少し早目の電車に乗って最寄りの勝田駅へ向かいました。


 サザコーヒーを知らない、という人もまだ多いと思います。茨城県を中心に店舗展開をしている喫茶店チェーンで、店舗数は12店。もともとは映画館の会社で、昭和44年に珈琲店且座(さざ)を開店したのが喫茶店としてのスタートです。

 近年、スターバックスやドトールといったセルフサービス方式のチェーンとは一線を画し、昭和の香り漂うゆったりした空間でフルサービス方式でコーヒーを提供するレトロなカフェが増加しています。コメダ珈琲店や星乃珈琲店などがその例で、サザコーヒー本店もこの系統にあたります。

 サザコーヒーの特徴は、まずコーヒー豆に対するこだわりがあげられます。何しろ自ら生産農場に直接仕入れに行くのみならず、コロンビアに自社農場を構えるほどなのです。

 農地購入は1996年。1998年より農園としてスタートしたのですが、2000年頃から急速に治安が悪化、危険地帯のど真ん中に位置していたため、2006年までほぼ手つかずにせざるを得ませんでした。(中略)そして2015年、コーヒーチェリーがようやく実り、コーヒーの収穫に成功。皆様にサザ農園のコーヒーをお届けすることができるようになりました。
(出典:サザコーヒー パンフレット)

 もっとも私はコーヒーの味がわかるタイプではなく、茨城県に住んでいる知人から噂を聞いて興味を持っていたこと、それから最近のトレンドである昭和レトロ系カフェの雄ということがが訪問動機でありましたが。
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 勝田駅からサザコーヒー本店へ向かう道すがらには知る人ぞ知る茨城のご当地ラーメン、スタミナラーメン発祥の店「大進」があります。それほど待たずに入れそうだったので入店。
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 美味しゅうございました。太麺がgood。
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 さらに数分歩いてサザコーヒー本店到着。
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 入口には広めの物販スペースがあり、さらに内部へ進むと広々とした喫茶スペースが広がっていました。緑豊かな中庭を複数の部屋が囲むつくりで、洗練された古民家のような雰囲気です。ところどころに珈琲生産地の布や仮面が飾られています。
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 注文は名前にひかれて徳川将軍珈琲(カフェラテ)。これは最後の将軍徳川慶喜がフランス人の料理人を雇い欧米の公使をもてなしていた当時のコーヒーを再現したものだそうです。680円也。器が三脚付きでユニークです。こちらの記事によると、徳川慶喜の曾孫にあたる徳川慶朝氏が焙煎に関わっているようですね。

 平日の昼間ということもあって、客層はやや高めで上品な雰囲気の人が多かった印象です。外界の喧騒とは隔絶され、広々としながらも落ち着いた店内は一人でのんびり時間を過ごすにも、仲間と会話を楽しむにもよい感じでありました。セルフサービスのカフェよりお値段は高めですが、それも納得です。

 夜はこんな雰囲気になるようです。ちなみに昭和レトロ系のカフェではコメダ珈琲店が店舗数を急速に増やしており、現在632店舗、星乃珈琲店も140店舗となっています。セルフサービス型カフェチェーンの店舗展開が頭打ちの感がある昨今、昭和レトロ系カフェがどこまで伸びていくのかは興味深いところです。
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 なお、サザコーヒーのお店は都内にも品川駅のエキュートと東急二子玉川店にもあります。品川エキュート店をのぞいたところ物販メインで飲食スペースは数席のカウンターがあるだけでしたが、ドリンクは提供されているので興味のある人はどうぞ。

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