日本の夫は家事をしないと批判されることが多いですが、子育て中の知人(男性)と話をしていると「そうはいっても、男もけっこう大変なんですよ」と愚痴られたりします。
実際、どの程度大変なのか。調べものをしていたらちょうど生活時間配分に関する国際比較のデータがあったので、グラフ化してみました。
比較対象は末子が6歳以下(日本、アメリカは5歳以下)の夫・妻で、データの出所は平成23年社会生活基本調査に掲載されていた「生活時間配分の各国比較(国際比較を行うためにEUの行動分類に準拠して組み替えた結果)」。ただし、調査した時期が国によって10年近く異なったり、国によって定義の相違があることに要注意です。
まず、夫は上記グラフのようになっていて、評判通り他国と比べ極端に家事をしないようです。ただし、仕事に費やす時間をみると日本の夫は突出していて、仕事に追われて家事に手が回らない様子がうかがえます。
一方で妻の比較を見ると、家事に費やす時間は他の国より多くなっていて、そりゃ夫に文句の一つや二つ言いたくなるだろうという状況にみえます。
これらのデータが示しているのは結局、長時間労働にメスを入れないと家事の分担もままならず、妻の家事や子育ての負担も軽減されず、政府が目標値を導入したところで出生率も上がりにくいということなのでしょう。
(出典:平成23年社会生活基本調査 詳細行動分類による生活時間に関する結果 要約 8頁)
コメントを残す