モスバーガー「傑作ベーコン」がうまかった件と同社の営業利益2.5倍増について

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 2008年の発売開始以来、累計で1億1600万食を販売しているというモスバーガーの人気シリーズ「とびきりハンバーグサンド」で史上最重量、最高価格帯をうたう商品が本日(12月8日)発売になりました。その名も『とびきりハンバーグサンド「傑作ベーコン」』。早速、近所のお店へ食べにいきました。

「傑作ベーコン」の特徴について、モスバーガーのリリースにはこう書かれています。

 今回『とびきりハンバーグサンド「傑作ベーコン」』のベーコンは、イタリア産の豚肉を使用しています。パルマの生ハムにも使われるほどの豚肉で、口どけが良く甘みを感じるのが特徴です。厚切りにしたベーコンとボリュームのあるハンバーグ、たっぷりの野菜をはさみ、食べ応えあるハンバーガーに仕上げています。


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 注文から5分ほどで商品が到着しました。大きすぎてすでに形が崩れかけています。
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 袋から取り出してみた図。手に持ってみると、やはり通常サイズのハンバーガーよりは重みを感じますが、ずっしりというほどではありません。
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 上のバンズをとってみると、たっぷりのソースとソテーされた玉ねぎが。
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 ではいただきます、ということで口にしてみるとこのソース、とても美味しいです。デミグラスソースをベースにマスタードと隠し味の赤みそが加えられているそうです。厚みのあるジューシーなパテとベーコンの塩気、チーズのコクが相まって、ハンバーガー全体もとてもよい味です。タマネギのシャキシャキ感もいい。

 ちなみにお値段は580円。これならリピートもありだと思いました。価格も含めたモスバーガーの商品開発力はすごいですね。

 実際、ネガティブなニュースの多いマクドナルドとは裏腹に、モスバーガーを運営するモスフードサービスの今期業績は好調で、平成27年4~9月期の営業利益は前年同期比2.5倍の16億6700万円。こんな記事も見かけるようになっています。

 (参考記事)産経新聞 バーガー戦争の勝ち組はモスフード 迷走マックとの違いは

 ただ、この記事ではあまり触れられていませんが、今年4~9月期の業績が好調だった主要な要因は価格改定、つまりは値上げの成功にありました。価格改定が実施されたのは5月19日です。


 (データ出典:モスバーガー月次情報

 上のグラフの通りモスバーガーでは値上が行われた5月以降、既存店客単価は大きく上昇し、既存店客数の減少を補い、好調な既存店売上高を確保しています。値上げが顧客に受け入れられたといってよい結果でしょう。これは新価格体系を導入し、平日昼のセット割引を廃止してブーイングを受けたマクドナルドとは大きな違いです。

 それではなぜモスバーガーは値上げを受け入れられ、マクドナルドはそうならなかったのか。それをひと言でいえばブランディングの差、ということになるのでしょうが、時間がなくなってきたのでこの点はまたそのうち。


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